インドビジネスがよく分かる中島敬二のインドコラム

男性用化粧品が急成長 世界平均上回る勢い

2014年4月18日
 
インドで男性用化粧品市場が急速に拡大している。英調査会社ユーロモニターによると、2013年のインドの男性用化粧品市場は約380億ルピー(646億円)。この2年で32%拡大し、今後も毎年20%ずつ成長すると予想している。
 
欧米の化粧品会社がインドに男性用化粧品を持ち込んだのは05年ごろで比較的最近のこと。だがすでにインド人男性が化粧品を使う比率は世界平均を上回っている。
 
フランスの自然派化粧品大手ロクシタンは、インドでの化粧品売上げの13%を男性向けが占める。これは欧州の10%、日本の5〜6%よりも高い。米クラブツリー&イヴリンの場合、インドにおける男性向けの割合は20%で、世界平均の2倍。英ボディ・ショップも、世界の平均が12〜14%であるのに対してインドは18%となっている。
 
たしかに近年、美容院で女性客に混じって美容パックや美顔マッサージの施術を受ける男性客を目にするようになった。身だしなみを気にする男性が増えている。美への意識の変化は、インドは男性1人当たりの可処分所得が女性の2・5倍で、女性よりも消費に積極的であることも影響していると考えられている。
 
国民的映画俳優のシャー・ルク・カーンさんは「美容クリームが自分の俳優キャリアを高めた」とテレビコマーシャルで語り、話題になった。経済発展に伴い、男性の美に対する意識が代わりつつあるのかもしれない。
(こちらの記事は過去の週刊エコノミストに掲載されました)