インドビジネスがよく分かる中島敬二のインドコラム

自動車販売不振 ゼロ成長の可能性

2013年1月27日
 
インドの年間自動車販売台数が前年からゼロ成長になる可能性が出てきた。
 
インド自動車工業会が発表した2012年12月の乗用車国内販売台数は、乗用車が20万6865台で前年同月比12・5%減、商用車は6万2786台で同13・0%減となった。主要5社のうち乗用車販売台数が前年同月を上回ったのは、マルチ・スズキ(同5・9%増)とマヒンドラ&マヒンドラ(同17・7%増)だけで、ヒュンダイは同96%それぞれ減少し、最も苦戦しているタタはほぼ半減した。
 
インドの自動車販売は、12年11月は乗用車が同8・3%減(15万8257台)、商用車も同7・3%減(6万1410台)と、好調だった10月から減少に転じた。12月もその流れのまま前年比減が続いている。
 
こうした流れを受けて、12年度の販売予測を当初12%増と予測していたインド自動車工業会は、12年7月に9〜11%増に若干修正し、11月には1〜3%増まで大幅に下方修正した。さらに、11、12月と2カ月連続マイナスになったことで、ついに「ゼロ成長になるだろう」との予測を発表した。
 
インド経済の成長は足踏みしている。10年度のインドの実質成長率は10%だったが、11年度は7%に低下。12年の7月〜9月は5・4%まで落ち込んだ。13年1月10日にアルワリヤ計画委副委員長は「2-3年以内に8%成長が可能となるだろう」と強気の発言をしたが、多くの自動車会社の幹部は「、来年度も厳しい状況は続く」と弱気だ。
(こちらの記事は過去の週刊エコノミストに掲載されました)