インドビジネスがよく分かる中島敬二のインドコラム

高い成長率は続く 購買力平価GDP3位に

2012年5月14日
 
インドの国内総生産(GDP)は日本の3分の1程度だが、購買力平価ベースとなると様相が変わってくる。先般のIMFの発表によると、将来的にはインドが日本を追い抜き世界第3位の経済大国となった。ちなみに世界第1位は15兆ドル超のアメリカ、2位は11兆ドル超の中国となっている。インドの物価水準は日本の3分の1程度なので、名目GDPが日本の3分の1であっても、この要素を入れた両国間の購買力平価換算のGDPはほぼ同じとなる。IMFは、17年までの5年間でインドのGDPは日本の2倍となると予測している。
 
1991年に新産業政策を開始して以降、インドの経済規模は飛躍的に拡大した。90年には3200億ドル程度だった名目GDPが11年には1兆6761億ドルとなり、20年間で5・2倍になった。

 ゴールドマン・サックスが03年に発表した有名なレポートでは、50年にはインドのGDP(米ドルベース)は28兆ドルとなり、中国(約44兆ドル)、アメリカ(約35兆ドル)に次ぐ世界第3位の経済大国にとなると予測している。ちなみにこの時点での日本のGDPは6兆ドル程度であるとのことで、インドは日本の4倍規模の経済大国になる。

 
インフレが続いているインドとデフレが定着している日本との間でこれだけの差がつくと予想されるのは当然のことかもしれないが、日本・インド両政府の国家経済運営の力の差もあると筆者は痛感する。
(こちらの記事は過去の週刊エコノミストに掲載されました)